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Industry9 Hydraハブを使用したオーダーホイール

E-MTBに乗っているお客さんからスペシャルなホイール組のご依頼を頂きました。

上の写真のホイールなのですが、引きで撮った写真だと意外に普通に見えます。

詳しく見ていきましょうね。

まずハブはMEDE.IN.USAの高級ブランドINDUSTRY NINEの最上級ハブ

”HYDRA”を贅沢に使用しました。たくさんあるカラーの中から今回はレッド、

フレームの色に合わせてきました。

ブログの方でHYDRAの紹介は初めてかもしれませんけど、MTBパーツに詳しい人には説明の必要などない憧れの一品ですね。

最大の特徴は他の追随を許さないフリー機構のラチェットノッチ数

その数690ノッチ!もうヤケクソみたいな数字なんですね。

こんかいはフロントにROCKSHOXのZEBに合わせて使用する事を前提としてますので、代理店のYURISさんにトルクキャップ仕様でオーダー。

リヤは現行シマノ12Sで使うので、マイクロスプライン仕様でオーダーしています。

 

リムはWTBの”KOM tough 29i35”です。

こちら実はお客様がよそで取り寄せたリムです。

ウチでもWTBの一部の商品は普段から取り扱いがありますけど、

仲介してもらっている問屋さんの関係で全部の商品ではないのです。

今回のお客さんの希望するスペックとして、

リム内幅35mmのアルミリムというのがありまして、コレを満たす条件かつ

今どこかの問屋さんに在庫がある、または入荷予定の見通しがあるというのが

なかったので今回はご自身で用意していただきました。

本当はウチで用意したリムで組みたかったのですけど、

ハイドラ買ってくれてるお客さんにあまり無理は言えませんね(笑)

スポークはPILLARのYURISさん別注カラー’レインボー’

ベースになっているのはいつも使用しているPSR14なので、

信頼性はいつも通りです。

いわゆるオイルスリックのスポークなのですが、こんなのをリクエストされると、

組む私の方もテンション上がります。

 

ニップルは安定のPILLAR’MV14’強化アルミニップル

今回はカラーをレッドにしています。

そういえばYURISさんのブログにパープルが載ってましたね

アレはサンプルとして作っただけなのか、それとも商品になるのか?

また確認しときたいです。

この構成で組んでいきます、KOWAのスポークカッターってコーティングされたスポークには良くないって聞いてましたけど、わりと普通に作業できますね。

そもそもコーティングではないからかもしれませんけど。

さて組みあがった写真です。

最初はオイルスリックのスポークで組んだらどんな派手なホイールになるのかと思ってましたけど、案外自然な感じです。

今回は最も信頼ができるオーソドックスな組み方で組み上げています。

人のペダリングを何倍にも増幅させて後輪に伝えるE-MTBに使用するホイールです。

一番重視すべきは「信頼性」だと考えました。

 

 

誉自転車のある香川県では夏場はMTBにとってはOFFシーズンで

今回注文してくれたお客さんも、実際に使用するのは少し先になりそうだと言ってます。

私としては気になるハイドラハブの使用フィーリングを早く知りたいです。

お客様からの報告を気長に待ちたいと思います。

 

F本様ご注文ありがとうございました。