MTB サスペンションオーバーホール フロントフォーク編

店長のMTB仲間の一人が、はるばる隣県徳島からRockShoxサスペンションのオーバーホールをして欲しいとご来店されました。

マウンテンバイクが下火になって15年位経つように思います、今サスペンションの整備ができるサイクルショップが少ないようですね。

山や専用フィールドで本格的マウンテンバイクを楽しむ人の絶対数が少ないので、そこを相手にする商売が少ないのはしょうがない事なのですが、それでも他店のブログやSNSを見ていればポツポツとは売れているようです。

だとすればそれに装備されているサスペンションの整備ができる店がもう少しあってもいいと思うのです。

 

こちらは、Fフォークではなく、リヤのエアーサスペンションユニットのオーバーホール前の様子です。

インナースリーブに黒いゴムの削れカスのようなものが付着しています。

写真撮り忘れましたがフロントフォークのインナーチューブも同じ様な感じでした。

おそらくリヤに関してはエアカンの中のオイルが極端に減っているのと、シールとインナースリーブ間の油膜が無くなり、シール自体がストロークのたびに削られている状態。

フロントに関してはボトム内の潤滑用のオイルが減っている、又は汚れているか、またはダストワイパー下のフォームリングが汚れ過ぎているか、油分切れをおこしているせいでダストワイパーが少しづ削られている。などが原因としてかんがえられます。

原因がどこにあるにしましても、こちらのバイクのオーナー様はかなり頻繁に乗られる方なのに、サスペンションに関しては購入から5年以上ノーメンテナンスだったようで、オーバーホールの時期はとっくに過ぎていました。

フォーク取り外し時にヘッドのベアリング付近もみせていただきました。

左の写真はベアリングではなくクラウンレースを外したフォーク肩部分の写真ですが、ヘッド周りに古いグリスに泥と塵が混ざってザラザラした感覚がありましたのでついでにヘッドパーツとそれに関係する所全て掃除しておきました。

ボトムレッグを抜き、アッパーのスタンチオンからエアー室のピストンとロッド、オイルダンパーを抜き取り、掃除品がら以上が無いかチェックします。今回、内部の部品はすべて正常で、まだまだ使って頂けるものでした。

サスペンション内の全ての0リング類、ボトムレッグのダストワイパーやフォームリングとそこに関係する部品を外して交換します。

スタンチオンチューブ内部と直接密着する部品や細かい部品がスライドするロッド表面には新品のグリスをしっかりぬって組み直していきます。

特別なノウハウはあるわけではないですが、構造を考えたときに当たり前な事を当たり前に考えながら組みつけていきます。

左のトレー内のオイルが分解時にダンパーから抜き取られたオイル、右のメシスリンダー内のがあたらしく入れ直すオイル、どちらも同じRockShoxの純正オイルのはずですが色が全然違います。汚れてはないのですが、時間の経過による変質はあるかもしれません。

 

ここからが今回の問題だったストローク部分についた黒い付着物への対応になります。

ダストワイパーとインナーチューブの間に油分を保つためのフォームリングの交換です。

(左写真)新品のリングにをオイルに浸ししみこませます。(赤いのは特別な混ぜ物で秘密)

(右写真)下に見えるのが今回取り外した古いフォームリング、ダストワイパーを抜けてきた微細な異物で真っ黒に汚れています。

年1回程度分解整備しているならこの部品は洗浄等の掃除のみで済む事もあるのですが、

今回は使用年数、頻度からして交換です。

あとはフォームリング、ダストワイパーをボトムレッグに組み付け、全体を丁寧に元通りに組み直したら完成です。

ストロークさせてみても黒い付着物はもう付きません。当然ながらストロークもスムーズです。

 

今回作業させて頂いた30GOLDは最も簡単な構造のフォークですが、他のモデルも大抵の物に対応できます。

他店で昔買ったマウンテンバイクのサスペンションがもうヤバそうって方は誉自転車に一度ご相談ください。

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コメント: 4
  • #1

    納所晃 (日曜日, 09 9月 2018 11:38)

    マウンテンバイクがかいたいです

  • #2

    誉自転車 (日曜日, 09 9月 2018 15:51)

    納所晃様
    マウンテンバイクに興味を持って頂きうれしく思います。
    ぜひ一度ご来店ください。
    電話やメールでのお問い合わせも、出来る限り対応します。
    宜しくお願いします。

  • #3

    Y.Y (木曜日, 13 9月 2018 00:55)

    ロックショックスのフォークについて調べていてたどり着きました。
    お伺いしたいのですが、2015年製Rock shox のrevelation RCを使っているのですが、動作が固い気がします。
    それに加えて、シュコーという様な動作音もします。

    というのも、今年モデルのYARIを少し触る機会があったのですが、非常に動作がスムースに感じ、不安に駆られ調べ出しました。
    また使用開始の感覚を覚えてはっきりいないのですが、どの様な状況が考えられますでしょうか?
    オーバーホール等はしていないかと思います…

  • #4

    誉自転車 (金曜日, 14 9月 2018 03:38)

    Y.Y様
    まずY.Y様はそのレべレーションを正規代理店からご自身で買われた訳ではないですよね?ご自身で買われたのならオーバーホールの記録があるかどうか忘れる訳ないとおもいますので。
    Y.Y様のサスが中古品である事を前提にお話させて頂きます。
    前オーナーが何をしているか本人以外わからないのと、Y.Y様と実際に物を見て動かしながらどういった感覚や音を伝えたいのかを話し合う事が出来ないので、コレだというはっきりした答えは申し上げられません。
    モーションコントロールのロックアウトレバーは乗る時常に全開放でいいと思います。
    そして固いなら一番単純なとこはサグは適正値をとれていますか?
    サグがとれているのに動きが固いなら、モーションコントロールダンパーの設定で低速comp
    を少し開放してはと思います。
    音に関しては中のオイルが通路の穴を抜ける時の音か、しゅうどう部分の擦れる音だと思いますけどロックショックスは昔から音がしやすい気がします。
    前オーナーがもし、オイル交換をしているのなら、オイルの番数と量は、ちゃんと適正値をいれたのかを確認してみてください。粘度の高すぎるオイルをいれると減衰が強くなりすぎ、音も発生しやすく、その結果、圧縮時も固く感じ、伸び時も減衰が強く発生するため伸び戻る前に次の衝撃がきて、その事も固く感じる原因になるとも考えられます。
    オイル粘度と量はメーカー出荷時で、大抵の人はOKですので、もし変えているようでしたら元に戻してください。
    音がしゅうどう音の場合、しゅうどう面の油膜が少ない、または切れているかもしれないので、ボトムレッグを外し、このブログの下から2,3番目の写真の作業をしてください、組み付け時にボトムレッグ内に潤滑用のオイル(適切な粘度と量)をいれるのも忘れないようにしてください。
    あまり丁寧に説明しても私に利益は出そうにないのであとは自分で調べてください。