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贅沢仕様なミニベロカスタムです!

とてもおもしろいお仕事を頂きました。

ロードバイクやマウンテンバイクのカスタムやオーバーホールはよくあるんですけど

今回カスタム依頼頂いたのはミニベロブランドDAHONのフォールディングバイク。

詳しくないんですが、形からして安価なモデルではなくそれなりのグレードの物だと思います。

しかも、ミニベロにしてはもうすでに十分な贅沢カスタムがされていてドライブトレインは

旧モデルにはなりますがR6800のシマノアルテグラがついていたり

ホィールは日本では販売の無いA-CLASSのDAHON専用規格の完組ホィール装備だったり、全体のカラーリングもオーナー様が好きなある物をイメージしているとの事でした。

 

今回のカスタムは主な目的は

・リヤ11速化&ギヤレンジのワイド化

・オーナー様指定のステムへの交換

んっ!ドライブトレインR6800ならもとからリヤ11速では?

と思うかとおもいますが、オーナー様はSTIレバーのみR4700のティアグラを使用していたんです。

 

それと、カスタムでは無いんですけどフロントホィールの振れとり依頼して頂きました。

こちらがご自身で用意したステム、ブランド名は忘れた(笑)!

バイク全体にさりげなくちりばめられたレッドアルマイトのパーツに合わせた格好ですね!

この特殊な形のDAHONのコラムにピッタリ取り付けられる形をしていました。

私の勉強不足で詳しくないんですが、多分こういったニッチな要求に対応するメーカーも

あるんですね。

今回はフォールディングバイクということなんで、その折りたたみの過程でワイヤー類が突っ張らないか?という課題もありましたが現状なら何とかなりました。

お次はFホィールの振れとり。

ここで困りました、私DAHONのFハブのOLDが特殊で74mmなのをしりませんでした。

ウチの振れとり台自作のちょっと変わったやつなんで、どうしたものか最初は考えましたけど、

割とシンプルに解決できました。

もちろんいいホィールをお使いですので、振れとりも楽でした。

一般的に自転車の部品はいい物程メンテナンスや調整が楽にしっかりできます。

お客様にいい物を進めるのは、こういった「後の事」を考えたうえだったりします。

メインディッシュのリヤ11速化&ワイドレシオ化です。

小さなネックだったのはA-CLASSのホィールが10速カセット用の物だったという事。

これにはシマノが今年R8000のアルテグラと同時にリリースしたシマノの

CS-HG-800-11というカセットスプロケットに換装する事で解決しました。

このCS-HG-800-11、MTBからロードバイクまで付属のスペーサーを使用することで多様なバイクに適合するように出来ていて、今回のロード10速用のホイールであればスペーサーは使わないでそのまま11速カセットを取り付けできます。

端数構成は11-34のみですのでついでにワイドレシオ化も解決です。

 

ですが問題になったのが今まで使っていたR6800のリヤディレーラーが最大ギヤ32、

最小ギヤ12だという事。

おそらく最小側は何とかなる気もしましたが最大側がネックと考えました。

多分ガイドプーリーの軌道のスラント角が厳しいと予想できたからです。

シマノへ問い合わせたところ

「まさにそのとおり、だから適合しない」との回答。

オーナー様R6800のリヤディレーラーはまだ半年くらいしか使っていないとの事で

「何とかならないのか」とおっしゃいましたが、結局は新型のアルテグラRD-8000GSの

リヤディレーラーへの交換を許可して頂くことになりました。

 

 

現行アルテグラはさすがですね(今さらかよ!って言わないでね)

調整が驚くほどちゃんとできます。

上でも言いましたけど、いいものはこういうとこが違うんです。

ただ今回のカスタムで気になっていたことが、Rディレーラーが新型のGSタイプなのと

ホィール径が小さいETRTO:406のホィール+タイヤの組み合わせでした。

要はディレーラーのアーム部分と地面とのクリアランスがどの程度かせげるのか?

ということでした。

一番ヤバイとこで写真の感じになります。

オフロードを走る事は無いでしょうが限界に近いモノにはなってしまいます。

転んでしまったりした時に心配ごとにはなりそうです。

リヤ11速化のためにどうしても変えなければいけないのがSTIレバー

問屋に前モデルR6800アルテグラのSTIレバーが、

一部の小物パーツが無いけれど残っていましたので、

それを安く仕入れる事が出来ました。

これでリヤ11速化は完了です。

新旧ミックスになってますが、それでもやっぱりアルテグラだとフィーリングがいいですね。

 

専門店でパーツを買うと高いと言われます。

ですが物によっては今回のSTIレバーのような物の情報もあったりしますし。

パーツだけでなく、フレームや、完成車も今回みたいなアウトレット品の情報もありますので

あまり大きな声では言えませんが、ご相談くだれば何かいいものが見つかるかもしれません。

 

オーナー様からお願いされたのがバーテープを再利用できないかという事。

高級なBROOKSのレザーバーテープ、しかもこだわりのカラーなのでそう思ったんでしょう。

レザーという材質のおかげでご希望に添えました。

でも本来はNGです、またバーテープの傷みを考えても今回までにした方がいいとお伝えしました。

完成後の写真です。

とても質感が上がったのと、実際のフィーリングもオーナー様に納得いただけまして

本日オーナー様のもとへお渡しできました。

折りたたんだ状態だと軽自動車の後部座席後の荷台にちゃんと入るんですね。

ウチの店に今あるのだとTyrell IVEでも同じ様に使えそうです。

 

ミニベロやフォールディングバイクですが誉自転車でも高級なのからリーズナブルな物まで

いろいろ取扱いありますので、気になる方は是非お問い合わせください。

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コメント: 3
  • #1

    としぼう (金曜日, 19 4月 2019 11:14)

    ネットサーフィンしていてここの記事に辿り着きました。
    質問ですが…
    4700STIでRD6800を動かして同期させる事が可能なんですか?
    当然ながらシマノの推奨がされてないのは知ってます。
    こちらの記事の場合はカセットは10速ですか?
    ちなみに…
    僕がやってみたかったのは4700STIてRD5800を10速で動かしたかったんです。

  • #2

    としぼう (金曜日, 19 4月 2019 11:16)

    訂正します。
    4700STIでRD5800を10速カセットで動かしたいんです。

  • #3

    誉自転車 (金曜日, 19 4月 2019 15:34)

    としぼう様
    たぶんできると思いますよ