- 県内最弱小サイクルショップ
- 風が吹けば無くなってそうな店
- 商売っ気なし
- USO 800 認証店
そんな当店に初の繁忙期のような物がやってきています。
と言っても多分よその店は普段からこれ位の仕事を常に抱えてるんだとは思いますけど、
ここ1ケ月ほどありがたい事に忙しくさせていただいています。
よく、フラッと入ってきたお客様に
「この店は何の店?」
と聞かれるんですけど・・・どう見ても自転車の店に見えませんか?
と思うんです。
何でそう聞かれるのかを考えるに
どうやら世間一般の感覚では
- 一般車は一般車の店
- ロードバイクはロードバイクの店
- MTBはMTBの店
でなければいけない、またはそれに関連する事しか受け付けない
という風な感覚があるのかなぁと思いました。
ウチは節操の無い店です。
ロードだろうが、かわいい子供車だろうが、MTBだろうが、一般車だろうが、
複雑な構造の油圧パーツまで
”自転車に関する事”で出来そうな事は何でも受けるようにしています。
わからない事、知らない事は多々あります、その都度調べながら慎重に進めています。
結果、よそが断りそうな仕事が来ます。
厄介と言えば、せっかく仕事をくれた方に失礼ですが、
そんな時間のかかりそうな仕事が重なるとちょっとの仕事の負荷でもパンクしてしまう。
更には、完成車の販売もそれなりに全部ばらしてチェックし色々修正して、お客様に納車しています。
一人でやってますので、時間が足りません(パソコンの前で座ってる時間も調べものしてます)
それが今なんです(少し納まりましたけど)。
実際した仕事で、記憶している中の一部を紹介します。
7月に取扱いを開始した tokyobike
子供車のlittle tokyobike、tokyobike jr. が特に人気で写真のようにメーカー純正の泥除けをあえてフレームとは別の色で選ぶお客様が多いです。(というか今まで全員)
8月中ごろを過ぎたあたりからお問い合わせを頂く事が増えてきました。
シンプルなtokyobike、しかも子供車なら手間もかからず楽に納車まで持っていけるだろうと思うかもしれませんが、コレが意外にそうでなく、まずチェックしなければいけないのが「傷」。
コレが実に多く、あきらかな車体はメーカーに送り返すようにしています。
あと写真のlittle tokyobikeの前ブレーキ、
コレが結構な曲者でうまく稼働するスィートスポット(えらそうな言い方ですが)が微妙というか狭すぎというか・・。
とにかく箱から出して自転車の形にして、
そのままお客さんにポイっと渡すにはいかんのです。
こんな年代物のMTBも整備に持ち込まれます。
シマノSTXなんていう今から20年以上前のコンポーネントが付いてました。
確かSTXは今のデオ-レに2000年位に変わったんじゃなかったかと思います。
頼まれた整備はリヤホイールの振れ取りと、リヤのシフトワイヤー・アウター交換と変速調整だったような・・・・。
そうそう、コレでした。
1番よくあるアウターの破れです。
一番グイッと曲げられる部分ですので、時間の経過でどうしてもココから壊れます。
マルイシの一般車、(ママチャリ)のベルトが変な音するから何とかして欲しい、あと前ブレーキが常に片方リムに擦れているのを直して欲しいとのご依頼。
もちろん一般車も修理します。当店で販売した物でなくてもOK、
出来る事はやる、そして御代を頂く。
それだけです。
前ブレーキは、取付の微調整と動きの渋かった部分への注油。
ベルトの異音は単純なテンション張りすぎ(チェーンでもベルトでも、カツカツに張るのはダメ!絶対)でした。
この自転車にはイオンバイク?サイクルベースあさひ?忘れたけどこのどっちかのステッカー貼られてた気がします。
とにかく、この2社の販売した自転車の持ち込みは多いです。
ある意味"お得意様"といえますね(笑)。
こちらETRTO405規格のディスクブレ-ク用ホイールの手組依頼。
ETRTO405にしても451にしても20インチのミニベロのホイールは完組でも
選択肢がすくないし、手組となると単体で手に入れやすいリムが限られてきますね。
更に今回はディスクブレーキ用でのご依頼でしたので、現状完組商品はほぼ無し(あるのかもしれませんけど今のとこ聞いたことないです)。
相談の結果、リムとハブは当店で揃えるよりお客様がネットで揃えた方が
安く早く揃いそうだという事で、持ち込み。
スポークだけ当店で用意して組み上げる事になりました。
仕上がりにとても満足して頂けたようでよかったとおもいます。
当店はネットで手に入れた商品の組み付け依頼も製品に問題無ければ受け付けています。
ただ、あたりまえですがキッチリ儲けがでる御代は頂くようにしています。
正規品があまりにも高額で海外通販を利用する方も多いでしょうし、
それが”時代”なのでしょうがない事です。
上の写真は2018MERIDAスクルトゥーラ5000
今さらになって、2018MERIDAのロードレーサー”スクルトゥーラ”が好調です。
メーカーは2019に切り替わってますが、ウチでは今頃になって2018が売れだしました。
みんな型落ちを安く手に入れたかったみたいです(ウチでは2割引き)。
特に2018年の濃紺のバーレーンメリダカラーが好評ですね、2019がどんな色になるのかを期待していたら、意外に普通な黒になってしまったといのが少々肩すかしだったみたいです。
でも黒が悪いというよりは、あの2018のチームカラーがカッコよすぎただけだと思います。
2019年モデルのスクルトゥーラ、チームカラーが一台入荷してますけど、実際はカッコいいですよ。
どこのメーカーもそうなのかもしれないけど、MERIDAのドロップハンドルの完成車はアウターの長さや取り回しがダメ、なのにキッチリバーテープ巻いてくるんで、まず全てのワイヤーの連結を外し、バーテープはSTIレバーから上を一回剥がし、ブレーキ、シフトのライン長さ、とり回し位置の再調整、コレをしたうえでブレーキ、シフトの調整をやり直す必要があります。
スクルトゥーラは特にそうで、コレをやっておかないとステムのボルトでブレーキ、シフトアウターが削れてすぐにボロボロになります。
再調整後のアウターの取り回しです(ワイヤーカットはまだ)、特別な事は無く、当たり前の長さ調整にしているつもりです。
毎回思うんですが、メリダの完成車ワイヤー通さずにこっちでやらせる状態で送ってくれんかなぁって思います。
一応ホイールの振れと、ベアリングの回転はチェックしています。
メリダに関して言えばベアリング(カップ&コーンタイプ含む)は今のとこ100%バッチリ、
リムの振れは、時々おかしいのがあるのでちゃんと見ておく必要はあります。
ココも毎回ダメな場所、上に取りつき過ぎなんです。メーカー推奨はアウターとの隙間1~3㎜
なのでギリOKと言えなくもないし、工場出荷の状態でも変速はします。
でもウチではワイヤーの連結外すので、その際にFディレーラの位置も含めて再調整します。
基本アウターとのクリアランス1.5mmくらいにしています。
とまぁ、こんな感じで完成車もちゃんとそれなりに手を加えてお客様にお渡しするようにしています。
納車整備待ちの」スクルトゥーラ
どちらも2018年のチーム・バーレーンメリダカラーです。
2018モデルは、メーカー在庫もポツポツ完売のカラーやサイズが出てきています。
2019バーレーンメリダカラーのスクルトゥーラすでに入荷しています。
逆光で白ぼけた写真になってますけど、黒も決して悪くないです。
むしろこれもカッコいいですよ。
実際2018モデルのバーレーンメリダカラーを買ったお客様がコレを見た時、
カッコいいとおっしゃっていました。
写真のモデルは2019スクルトゥーラ700のチームレプリカカラー
新型シマノ105フル装備とフルクラムレーシング7ホイールを装備したアルミフレームの最高峰モデル(キャリパーブレーキの)、サイズは47(適応身長160~170cm)です。
2019モデルはサドルがカッコいい気がします。
これがココ最近で一番神経研ぎ澄ませて慎重に進めた作業でしょうか?
ロックショックスのドロッパーシートポスト”Reverb 1X Stelth”の内部オイルの交換作業です。
オーナー様から「伸びた状態でシートがふわふわ上下する」という事で
内部の本来分離していなければならないオイルとエアが混ざってしまったんだろうと判断しました。(このドロッパーポストではよくある症状です)
内部のオイルは完全に泡になってました
バラシながら構造を頭に叩き込みます。
分かったような分かってないような・・・・。
8割5分は理解したつもりです。
Reverb 1X Stelthの分解作業についてはまた暇な時のブログネタにしようと思っています。
当店を何度か利用してくださっている方の見事なコルナゴのロードレーサー、
少し古いシマノR5700番の105を使っていたのですが、評判のいい現行R8000アルテグラにフル換装して自転車にふさわしい装備にさせて頂きました。
こんな感じでいろいろと忙しくさせて頂いていましたので、ここ最近自転車にのれていませんでした、頭パッカーンになる前に水曜日は時間を作って山でグラベルライドしてきました。
普通に走れるだけで満足だったんですが、時期が良かったのか思わぬ大収穫に恵まれました。
時期と場所は分かったので来年はお客様と一緒に栗拾いライドみたいな企画ができたらいいなと思いました。
という事で、すこしココ最近忙しくしていますが、順番に作業を進めますので
お待ちのお客様は今しばらくお待ちください。
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