今日はストリート用BMXのカスタム依頼を頂いたのでご紹介します。
前回のブログのFIEND TYPE-O+の時にも書きましたが、BMXも見た目変わらないように見えて、それなりの進化がありますね。
私も30ちょい過ぎまでは軽くやってましたが、ストリートではその頃より、
・タイヤの基準が格段に太い(最初見た時ウソやと思いました)
・リヤエンドプレートがかなり小さく、スロット幅も短い
など、やっていた人なら気が付くトレンドの変化があります。
今回の依頼ですが
BBのベアリング交換と、ベアリングとクランクアームの間にあるコーン上のパーツに隙間が無いようにしたい。
リヤセンターを詰めたいけど、普通のチェーンだとこれ以上詰めることができないので全半コマのチェーンにして可能な限りリヤセンターを短くしたい。
という内容でした。
写真悪いですね。
通常のチェーンではリヤセンターをこれ以上詰めることも、逆に伸ばすこともできません。
今の小さいリヤエンドになった弊害といったところでしょうか?
Iさんチェーン張りすぎです。
クリップ外してプレート外そうにも、一旦リヤアクスル緩めないとチェーン外せませんでした。
ピストにしても、BMXにしてもこの手の遊びの方によくある間違いなのですが
「ガチガチにチェーン張らないでください。」
確かにチェーンがたるんだシングルスピードバイクはかっこ悪いですが、
カンカンに張り切ったチェーンテンションもダメです。
きっと今までガリガリ、キシキシといった嫌な感覚があったはずです。
問題のコーン上のスペーサーです。
写真ではわかりませんがbbとの間に1㎜位の隙間があるのです。
このクランクアームはコッタレスクランクプーラーが使えるようにしてあるので
良心的ですね。
BMXブランドは考え方、がまちまちで、3PCクランクなどはある意味お客様には見せられない外し方をしなければならないのもあります。
ただ、このクランク、クランクプーラー使わなくても手で引っ張っただけでクランクが抜ける”精度ガタガタ”具合(悲)。
ロードやマウンテンバイクの人には信じられない事ですが、
「これがBMXパーツなんですよね・・・」
このフレームはスパニッシュBB用、使用しているスピンドル系は19㎜
フリースタイル用BMXでスパニッシュBBはどちらかと言えば少数派。
最近はあまり聞きません。
主流はやはりMID BBです。
ホイッ!全部外しました。
今回取り寄せたのは、BMXでは定番PRIMOのHALF-LINKチェーンと、
TERRIBLE-ONEのスパニッシュBBキット(19㎜スピンドル用)です。
細かい作業話は抜きで、さっそく取り付けです。
全半コマチェーンが付くと一気にストリート感が増しますね!
利点は、今回の目的のようにリヤセンタ-を限界まで詰めやすい。
その他に、強度が上がってストリート系のトリック(主にグラインド系)によりチェーンがダメージを受けるような場合でも切れにくい。
等があります。
逆に欠点としては、漕いだ時にゴリゴリ、ギリギリした感じが出やすい等でしょうか。
これに関して言えば、ストリート系の人にとって自転車をこぐといったことは目的のための予備動作に過ぎないのであまり気にならないのでしょうね。
リヤセンター詰めれましたね。
お客様には”たぶん詰めれる”程度に伝えてましたので
安心しました。
コーン状のスペーサーとBBベアリングの隙間も見えにくくなって(実際は絶対に少し隙間があるようになっています)お客様のご希望通りの見た目になったのではないでしょうか?
出来上がりの全体写真です。
チェーンの他は外から見える変化なしなんでわかりませんね(笑)
私、誉自転車の店長はもう40歳も過ぎてますし、今更自身でBMXに乗り始めることもないと思います。
自分が乗っていたのはもう10年位前の話になってきますので、
最先端のトレンドには疎いかもしれません。
それでも、BMXやストリート系の方に対して
”相手にしなかったり、話も聞かず門前払い”
のようなことはしないので、何か欲しいモノや、やってほしいカスタムなどありましたらお気軽にお問合せください。
全部に対応できるかはわかりませんが、できる事はしっかりやらせていただきます。
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