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修理・オーバーホールのご依頼ありがとうございます

どーも、オリンピックMTB女子のチケットを払い戻し期終了1分前に

払い戻ししたことは本当に良かったのか?

ずーとモヤモヤしてる誉自転車です。

交通が悪すぎなのよね伊豆って、

 

そして今日は一番楽しみにしてたBMXレース準々決勝で

日本人二人が敗退し

気分もすこし↓気味

(男子の長迫選手とは彼が9歳の時一日だけ岡山のBMXコースで遊んだことがあるのです)

 

ただ、推しのサヤ・サカキバラ(女子オーストラリア代表)は何とか残ってるようで

そこを望みに気分を入れ替えてお仕事頑張るべ!!

 

と行きたいとこだけど

そーんなにやらないかん仕事も無い(沈)

 

という事で、ブログでもアップします。

部品が入らないのでメンテナンスすらろくに取り掛かれないのですが、ようやく捌けたのを少しだけ紹介します。

 

まずは、スクルトゥーラDISC400

たしか2019年モデルですね、購入していただいてから

だいぶ乗り込んでいるようですが、大事にしていただいているのだと思います、

常にすごくきれいにしてくれてるのが一目でわかります。

 

ただやっぱりトラブルと言うのは外観からはわからん事が多いです。

今回もそんな典型的例でした。

 

一応全部見てダメなとこは治すという事なのと

お客様が指定した交換部品は全部変えるという内容でした

2年近くも使えばワイヤーにも多少のダメージはあったりしますね。

シフトワイヤ―は前後共に交換です。

プレスフィットのBBも交換しました。

シマノの全く同じ製品の新品に交換しました、

シマノのBBって安いのに耐久性がいいですよね。

外した使用済みBBもまだ使っていいくらいの回転を維持していました。

 

BBシェル内の掃除とクランクシャフト&チェーンリングの掃除を

サッと簡単にやってBBと一緒に再取付です。

リヤディレーラーはお客様がアーム(ゲージ?)のプレートを一時曲げてしまっていて、応急措置で無理やり曲げ伸ばして使ってもらっていたのですが、

今回新品に交換です。

実はこのアームの左右のプレートがなかなか入荷しなくて今回作業が始められなかったというのがあります。

(オーバーホールの依頼を頂いてから2か月も待たせてしまって申し訳ありませんでした)

シマノの細かい補修部品の納期も、全く安定しないどころか

入ってきません。

お客様と相談の結果、ウチに今ある105のGSゲージを取り外して使用することになりました。

左の写真の左側に写ってるのがアームとプーリーを外した

R7000の105リヤディレーラー本体、

右が移植に使われる新品のR7000GS

 

右の写真が移植完了後の写真

シマノロードのリヤディレーラーでシャドータイプになってからの

アームの取り外しは初めてでしたので勉強になりました。

以前よりシステマチックでやりやすかったですよ

ハブのベアリングもお客様指定個所で全部交換となりました

 

フロントはよかったんです。

多少グリスが抜けてきてる感がありましたけど、

まだ使える範囲。

予防的な交換になりました。

 

安心の日本メーカーNTNのベアリングに交換です。

 

さて、リヤハブなのですが

コレが今回一番の大ごとでした。

お客様自身も預かる時に

違和感があるとおっしゃっていたので

不安はありましたが、予感的中です。

フリーボディーを外したら明らかに水の進入があった形跡

それもかなりの量、回数でしょうか?

グリスは無くなり

外側のカニ目ピンは錆も発生しています

ラチェットのスプライン側

この写真では一旦きれいにした後ですが、フリーを外した直後は

泥と水と乾いたグリスが混ざった粘土みたいなのがビッシリでした。

因みに見えてるベアリングもゴリゴリで終わってしまってます。

なかなかここまでなる事は珍しいのですけど、

原因はまず、洗車のやり方で間違いないと思います。

今回のお客様と話したのですが、洗う時はいつもホイールを

フレームから外して丁寧にあらっていたそうです。

オーナーH様の自転車を大事に重い気持ちが

悪い方に影響したというのは皮肉なことでしたが

水をかけていい所と直接かけない方がいい所を

教えたのでもうこうなることもないだろうと思います。

 

 

ハブとフリーボディーをを完全分解

内部の清掃、ベアリングは総取り替え(最初からそうする事にはなってました)

そして、元に組み直し。

写真と文字で書けばそれだけの事、

ですけど実際にする方にはかなりの苦労があります。

今回もウチで持っているベアリングプーラーと

フリーボディー内のベアリング引き抜き作業の相性が悪くて

マジで困りました。

 

バカなりに考えて何とか完了です

因みにフリーボディー内のベアリングは

もはやベアリングではなくなってました(笑)

 

こういうのは外観ではわからないから、

いつもお客さんから

「いくら位でなおりますか?って聞かれたときに」

電話口や、預かったその場では

「わからない」

としか返事できないのです。

 

あとは、ブレーキフルードの交換と

バーテープの交換をしてお返しできました。

 

今回の費用は

全部品代と工賃あわせて

税込¥33,916でした。

 

コレが、安いのか高いのはお客様それぞれの判断によりますね。

 


さて次は全体の写真などを撮り忘れていましたが、

GIANTのクロスバイクエスケープのオーバーホールです。

持ち込まれたときに

消耗品は全部交換かなという事でお客様と話したのですが、

どうもなんかおかしい?

 

リヤ・・・・この振れ?

スポーク折れてる?

 

噓だ―!!!

ハブフランジが引きちぎれとるやん!

4年以上店やってきたけどこんなの初めてみましたよ(汗)

いったい何がどうなったのか!?

どういう事であれ修理する事しかないのですけど

この業界ご存じの状況です。

部品が手に入らないのです・・・。

ハブだけとって組み直すにしても

何かしら新しい完組ホイールを入れ替えるにしても

全部納期があてにならん上に長期になるようで

すぐにはどうにもなりませんでした。

結局色んなメーカーの中からサイクルデザインのクロス用ホイールが

一番納期的に早そうだったのでそれを注文して

お客様には一旦持って帰ってもらいました、それが約2か月ほど

前の話です。

 

そして今週ようやくホイールの入荷があり

作業することができました。

物さえ手に入ればどうという事のない作業なのですが

とにかく入荷しないのが今の問題なのです。

今回心配だったのがブレーキレバー一体型シフターの中身だったのですが

細かいギヤやスプリングに錆が出てましたけど、油を浸透させていけば

何とか使える強度は維持できてました。

 

あとは、いつも通りの普通のクロスバイクのオーバーホールです。

 

新品に交換したのは

・リヤ―ホイール丸ごと

・前後シフトワイヤー/アウター

・前後ブレーキワイヤー/アウター

・前Vブレーキ本体ごと

・後Vブレーキシュー

・カセットスプロケット8速用

・シマノ6~8速用チェーン

こんな感じだったかな?

費用は細かい所は忘れましたけど、

たしか部品代+工賃で税込¥24,000位だったと思います。

 

さて、今回2件のオーバーホールを紹介しましたけど。

どちらの話でも合ったように部品が手に入らないので

いつ作業を始めて、いつお返しできるという約束は現状できそうにありません。

来年の夏位までこの状況が続きそうなので、

業界の状況が改善するまでメンテナンスに関しては、

本当にダメになって走れなくなる前に計画的に

予約して行うのがいいと思います。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    H (金曜日, 30 7月 2021 00:22)

    MERIDAの方のオーナーです。
    無知とはいえ、お恥ずかしい状態でした…おかげさまで、受領後の帰宅2~3キロでも明らかに快適で大満足です。
    また、次回のオーバーホールに出せるよう、大事に乗ってきます。

  • #2

    誉自転車 (金曜日, 30 7月 2021 13:06)

    洗車のしかたまで気にしてくれるお客さんの方が少ないですよ。
    オーバーホールの効果が実感できたみたいでよかったです。
    まだしばらくは壊れたらエライことになる時期が続きそうなので
    大事に乗ってください、
    今回ありがとうございました。