年末ですね、みなさんお忙しいですか?
誉自転車はド暇です(悲)
毎年12月の最初の土日が終わったら、もう新しい仕事の依頼も少なくなり
一年の終わりを感じます。
暇になった時に書く”誉自転車のお仕事”シリーズ、今回は最近シフトの不調でご来店された方へのお仕事です。
まずは上の写真のTyrell IVEです。
”今までできてたシフトチェンジが突然できなくなった”
という事でご来店されたのですが、
原因はコレ
折り畳み自転車特有の弱点ですよね、フレームが折れ曲がるところでシフトアウターが劣化によって裂けてしまってました。
女性のお客様で、自分の扱い方が悪いのかと気にされてましたが、そういう事ではありません。
5年も使用すると普通の自転車でもアウターがダメになってくるとおもいますし、
家で保管するときに折りたたんだ形で置いているなら、ほぼ毎回繰り返し応力が掛かるわけだし、しょうがない事です。
という訳で、今回はアウターと一緒にシフトワイヤーも新品に交換しておきました。
作業時間は原因を見つける時間も含めて30分と少し、
ステンレスシフトワイヤーとアウター約1.5mそして作業工賃で
確か¥2,500(税込)いただいたかな?
続いてコチラのウィリエール、旧型ですがDURA-ACEフル装備で細かいところも高級なパーツが使用されていますが、なんと伯父さんからの借りものなんだそうな。
さてその症状なのですが、2~3週間前くらいから左右のSTIレバー共に
内側のレバーがときどき空振りするような感じになり、
フロントではインナーへ、リヤではシフトアップ側へ変速できない事があるというもの。
パッと見どこも悪くなさそうで、どうしたものか・・・
どう考えてもあの精度の良いシマノの高級シフターが左右同時のタイミングで
壊れるとは考えにくく、いろいろ考えてワイヤーを新品に変えてみようかとも思ったのですが、
・2~3週間前から左右同時
・型式から言って相当長く使い込まれたシフター
という事でピンときました。
「コレってMTBのラピッドファイヤ―タイプのシフターで冬場によく起こる
アレか?」
という事でまずは、ソレが起こった時の対処をしてみる事にしました。
要は細かい部品の古くなったグルスが寒さで硬化していて、
内部の部品の歯車やツメのかみ合わせを悪くしていると予想しました。
上でも書いたように古いラピッドファイヤ―タイプではよく起こる事です。
STIレバーで起こっても何ら不思議ではありません。
対処は簡単です、STIレバーの内部の細かい部品の集中している部分に
自転車専用の潤滑スプレーを吹き付けて、硬化したグリスを溶かせばいいのです。
更に寒くて硬化したならという事で、ドライヤーの熱風を当てて一時的に温めてみます。
すると予想は的中したようで、シフトチェンジがこれまでがウソのように快調になり、フィーリングも良くなりました。
この作業では特に何も部品など交換したわけではないのですが、原因を調べたり
実際に作業した時間なども考慮して¥2,000(税込)程いただきました。
シフトの不調と一言で言っても、今回紹介した以外にもいろんな原因があります。
ご自身で手に負えない場合、遠慮なくお任せください。
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