トランジションSPURのWさん
先日のKUROMORIBIKESでのトレイルライドにも参加してくださっているように
つねに自発的に乗っていただいていて、これくらい乗ってくれると売った側としても
嬉しいです。
でもMTBは乗っていると必ず壊れる場所が出てきます。
※逆に言うと壊さない人って乗ってない(笑)
Wさん今回リヤタイヤのパンクとリムの小さなダメージ
あと後輪スポークの1本の曲がりというダメージを負って帰還されてました。
コンクリートの水切り溝の角にやられたそうです。
タイヤのトレッド面を突き破った亀裂が確認できるのと
リムのサイドに若干の打痕による変形なんですけど、
この変形、見た感じ固い固形物が直にぶつかったように見えます、
タイヤ外して調べてみると・・・やっぱりです。
残念ですけどコンクリートの角はタイヤを押しつぶして二重に突き破ってます。
リムに直に当たってます。
幸いリムの方は表面的な傷以外大きな変形は無く、まだ使用できるレベルでした。
DTスイスのアルミリムは強いという印象があります。
でもリムがこの程度で済んだのは偶然だったと言えますね。
タイヤの方は2か所目の亀裂はビードのすぐ上ということもあって、
残念ながら御臨終となりました。
実はWさん、以前からタイミングをみてタイヤを変えたいという事で、
新しいタイヤを用意してました。
この機会で前後共下り向きのタイヤに交換する事になりました。
変形したスポーク、これはいつなったのかはわかりませんけど、
テンション完全にくるってるんで交換&振れ取りです。
DTのストレートプルハブの形状の関係で1本だけ外すというのが難しくて、
位置的に邪魔する正常なスポーク2本も外す必要があります。
よく何でもかんでもストレートプルスポークが良いというお客様がいるのでるけど、
その情報源はたいてい”ネットでそう書いてた”というもの。
でも皆さん自転車に乗るのは、WEBの中ではなくて現実の世界ですよね。
現状ストレートプルのホイールにはデメリットもちゃんとあるという事も理解しておいた方がいいと思います。
例えば今回で言うと、
・バテットが付いたストレートプルスポークの入手性の悪さ
・さらにメーカーが変わったニップルを使っていたりすればその入手性や価格の問題
等があります。
今回はニップルは色がシルバーになってしまいましたが、同じものを在庫していたんでそれで何とかなりましたが、スポークはバテット無しのプレーンスポークで我慢してもらいました。
Tubolight何種類かありますけど、今回取り寄せたのは
EVO MTB SLというエンデューロ~トレイル向けのモデルです。
エアボリュームを確保するために独特の断面形状をしています。
同じタイプの形状のモデルとしてダウンヒル向きのEVO MTB HDというのもあります、SLより素材が強度重視で重量がほんの少し重く(30g前後)なるそうです。
商品としての内容は、タイヤインサートのフォーム事態と、専用のチューブレスバルブとステッカーが付属します。
SLですが軽いだけあって、以前触らせていただいた他のメーカーのタイヤインサートより少し柔らかい感じはしました。
効果のほどはWさんがこれから使ってみてどうか?
というところですね。
(翌日早速トレイルに行ってきたようで、しっかりしたグリップが得られていい感じだと言ってました)
MTB EVOシリーズの断面はこんな形になってます。
今回作業中の写真がありません、
取付は柔らかめの素材のおかげもあり比較的すんなりできたのですが、
その後のシーラント注入時に予期してない事が起こりました。
シリンジをバルブから抜いた瞬間から、シーラントの逆流が止まらないのです。
コレの対応にあたふたしまして💦
気が付けば作業途中の写真がないという有様。
おそらく今回のリムが使用可能範囲ギリギリの内幅25mmという事もあって、
タイヤ、タイヤインサート、リムの密閉性が良すぎたことが原因でしょう。
押し込んだシーラントとシリンジ内の若干の空気のせいで
タイヤ内の内圧が上がって、入れたシーラントが返ってきたのだと思います。
普通はあり得ないのですがね。
次回からはタイヤインサート外周のくぼみと内側のくぼみを繋げる穴をあけるなど
工夫して、空気とシーラントの通り道を確保した方がよさそうですね。
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