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誉自転車のお仕事8 中古tokyobike修理

暇な時の話題”誉自転車のお仕事”シリーズ

第8回目は、去年の年末にお預かりしたtokyobike26。

お客様はネットオークション?で中古品を購入して当店に”乗れるようにして欲しい”という事で持ち込みされました。

 

よく、電話やメールでのお問い合わせで

「中古で購入した自転車の整備や修理はしてもらえますか?」

というのが来るのですが、誉自転車からは

「よっぽどおかしなものや、修理部品がそのブランドのディーラーでなければ取り寄せできない商品でない限り、基本的にはOKです」とお答えしています。

 

もちろん、1回は現物を見せて頂いてそのうえで最終的に受け入れするかの判断はさせていただいていますが、基本的には当店購入品の自転車でなくても受け入れるようにはしています。(ただし、受け入れスペースに限りがありますので当店購入のお客様が優先とさせて頂きます)

 

話を本題に戻します、今回のtokyobike26もお電話いただいてから

現物を持ち込んでいただいたのですが、

初見の印象としては

「少々状態の悪そうな中古バイク」

でした。

 

とは言え修理は可能ですので、受け入れることにしました。

 

 

せっかく店でお金払って修理するわけですから、少しでも綺麗にして

お返しした方がええんだろうなという事で、特に頼まれてはいませんが

小傷だらけ、擦れて下地のフレームが露出している部分もあるフレームを

掃除、ワックスがけしてみました。

上の写真が受け入れした時の状態

ここらの道具で汚れを落とし研磨します。

”この辺が限界かなぁ”というとこまでとりあえずやっておきました。

まぁ、最初に比べればいいでしょう。

今回は、お金いただくつもりで無く、あくまで”気持ち”ですのでね

 

一見すると、普通の真っ黒のタイヤなのですが、本当はこのタイヤのサイドはアイボリーなんです。

そしてこのひび割れ具合では、

「このタイヤは使い続けて大丈夫です」とは言えるはずもありません。

溝は残ってても残念ながら前後交換です。

タイヤを外してみたらタイヤの中のバルブ付近でチューブがぐちゃぐちゃに

詰まった状態でした。更に引っ張り出したら全長が伸びまくって

もう再利用できる状態ではありませんでした。

因みに当店の在庫に全く同じ銘柄のチューブがありましたのでそちらに入れ替えたのですが、上が交換した新品のチューブ、下が作業で取り外したチューブです。

長さが全然違うのが分かると思います。

原因は空気をちゃんと入れずに使っていたからです。

(詳しく知りたければ店で聞いてい下さい)

 

パンク修理でお預かりした通学や通勤用のママチャリの約半数は、

少なからずこれに近い状態になりかけています。

皆さん空気は入れましょうね。

 

 

 

チェーンも伸びまくってスプロケットとうまくかみ合ってません。

間に隙間ができてしまってます。

もうシンプルに交換するしかないです。

新品チェーンだとこんな感じでピッタリです。

ついでに言うと、これくらいのレベルの自転車についてくる

部品を基準に考えるなら、本来チェーンを交換するタイミングでカセットスプロケットも交換するのをお勧めします。

高級なスポーツバイクについてくるようないい部品なら、そうでなくても大丈夫です。

 

完成です、基準はショップによってさまざまでしょうけど、誉自転車としては

これでしばらくは乗り続けて大丈夫というとこまで修理しました。

お支払い頂いた金額は、確か2万円前後だったと思いますが、

お客様はコレをいくらで手に入れて、修理した後全部でいくらかかったことになったのでしょうか?

私にはわかりませんが、納得できているのでしたら

それが一番いい事だと思います。