実はBESVの取り扱いをひっそりと始めてました。

お客様からの要望もあり、少し前からBESVの取り扱いを開始しています。

E-bikeは業界的には話題の商品ですけど、私の中では正直なところ

それ程心揺さぶられるようなものではないんです。

 

そんなこともあり、誉自転車ではこれまでE-bikeに見向きもせずに

我が道を進んでいたのですが。

あるお客様から、取り扱いを始めるならウチで注文を入れてくださる話を頂きまして、それならせっかくの学びの機会と思い、取り扱いを始めることになりました。

そして、そのお客様が注文してくれていたBESVの最新モデル

TRS2-AM”が入荷しました。

(現在すでに納車されて店内にはありません)

とにかく箱がデカくて重い!

運送屋さん店に入れるの大変そうだったなぁ(笑)

TRS2-AMはシマノのE-bikeユニットSTEPSを採用したアルミフレームの

フルサスMTBタイプのE-bikeです。

価格は税込¥480,600

内容を見れば現時点では最高レベルのコストパフォーマンスなんじゃないでしょうか!

BESVは新興ブランドですが、台湾IT系の背後からのバックアップがあるらしく

立ち上げ数年にも関わらずここまでの事ができるようになってます。

 

 

梱包材を引っぺがしていきます。

スイングアームはホルストリンク(いわゆる本物の4バーリンク)。

ジオメトリ的にはもう少しリヤセンターを詰めてほしい気がするけど

この商品は私のような人と違う人をターゲットにしてるんだろうか?

 

 

タイヤサイズは650Bの2.6

標準で装着されているのは、なんとMAXXISのMINION(笑)

登りはモーターアシストがあるから重くても関係なし!

装着パーツは下りに振ってよし!

という判断なんでしょうね。

標準のフォークは、SRのコイル式

これも重くても関係なし、コスト的にもここが落としどころだったんでしょう。

 

初物は特にちゃんとチェックします。

ステム上のトップキャップを止めるボルトを緩めると、早くもギギッと違和感・・

案の定ボルトに全くグリスがついてません。

コラムからステムを抜きヘッドのベアリングを確認すると・・・

ルーズボールベアリングかよ(笑)!!

しかもここもグリスが全く入っていない!!

更にフォークを抜いた時・・・

 

こんなベアリングって・・・

因みに掃除した後のベアリングではなく、

この全くグリス感無しで入ってますよ。

バラしながらお客様とも話したのですが、

見た目や構成部品がよくて値段が安い自転車があった場合、

必ず外観的に見えないところで手を抜いています。

悪いというよりは”しょうがないこと”、

もっというなら”当たり前の事”です。

本当の意味でコストパフォーマンスのいいブランドなんて

あまりありません。

GIANT、MERIDA、あたりの有名ブランドが凄いのは

こういったところで他と比べたとき

上質なとこです。

 

今回、お客様にはそれほど高級なものでなくていいので

カートリッジベアリングのヘッドセットに時を見て交換することをお勧めしました。

メーカーに文句言って聞き入れてくれても、送られてくるのがまたこのルーズボールベアリングでは交換してもつまらないので。

 

 

SRのフォークの付いた完成車ならよくついてくる

ボルトオンの泥除けが付属します。

左:装着前

右:装着後

タイラップやベルクロでないのでかっこいいですね。

 

バッテリーはダウンチューブに内蔵されるE-bikeのトレンドに乗った形です。

 

入れ方に少しコツがあるようです。

お客様も最初少し戸惑ってました。

納車整備と同時進行でバッテリー充電。

最初からある程度されているかと思いきや、

ゼロではないもののちょっと心もとない量でした。

自転車としての部分はOKになりました。

後はバッテリーを取り付けてE-BIKEにするだけです。

ほぼ同時発売のメーカーオプションのライトも購入していただけました。

取付あーでもない、こーでもないしてるとこ。

 

コントロールディスプレイ?インフォメーションディスプレイ?

とにかくそんな感じの部品の取り付けです。

はっきりと見やすい液晶ディスプレイです。

Di2パーツ装着時にはジャンクションAの役割も果たします。

そして、これはある意味”カッコいいようで残念な機能”がありまして、

先ほどのライトのオン/オフはこのディスプレイからしかできません。

 

 

実際ライトをつけてみました。

相当明るいとおもいました。

(今日お客様が自身のSNSでライトをべた褒めしてました。)

電力は当然バッテリーから供給されるので、

ハブダイナモみたいな野暮ったいパーツが無いのはいいですよね。(最近はカッコいいダイナモハブもあるにはあるんですけどね)

 

待ちきれなかったようで、さっそく初乗り(製品版の)となりました。

私もすこし乗せていただきましたが、ただただ凄いなーと感じるばかりでした。

 

お客様はE-BIKEに乗りなれた方なので、今後この方が使ってみてのフィードバック

がたくさんあるとおもいます。

 

女優の”のん”を起用して、広報活動に積極的なこのBESVというブランド、

誉自転車でも近いうちに試乗車を用意し、店頭でもお客様にアピールしていきたいと考えています。

試乗車は何がいいでしょうか?車種けっこうあるので迷いますね。