ROADプラスというのをご存知でしょうか?
聞いてもピンと来なくても、それをとりいれた自転車をみれば
「ああ、アレね」となる方も多いと思います。
私自身も完璧に勉強出来てる訳ではないのですけど、
タイヤクリアランスの大きいグラベルロード系のフレームに
通常なら700Cホイールにシクロクロスより若干太くエアボリュームのある35C程度のそれ用なタイヤをつける所を、ホイール径を650B(マウンテンバイクやランドナーの径)に落とし、
47C位のエアボリュームのあるタイヤをいれたバイク、またはそうしたホイールの事を
”ROADプラス”といいます。
主にWTBが先導した(多分、言葉を作ったのもWTB)規格で、同社のタイヤ”HORIZON”は
この規格のアイコン的存在になってます。
そんな、RoadPlusド真ん中なバイク
BREEZER ドップラー・カフェを御注文頂きました。
マウンテンバイクやクロスバイク以外ではウチでは珍しいドロップハンドルじゃないバイク。
真っ当な自転車好きが選ぶ、こだわりのシティーコミューターといった感じ。
そして何より7月の取扱い開始以来、初のブリ-ザー販売となりました。
今回選んで頂いたのは、現行の2019年モデルではなく2018年モデルになります。
違うのは、カラーは当然として、
2018は ドライブトレインがSRAM APEX-1(フロントシングル・リヤ11速)にテクトロの油圧ディスクブレーキ。
2019はドライブトレイン、油圧ディスクブレーキ共にシマノのMTB用コンポDeoreを採用しています。
お客様には、2018年モデルのパーツ構成の方がハマったようです。
今回初の取扱いとなりましたので、このブランドの基本品質の確認と、最近購入した工具の
テストも兼ねて、ほぼ全バラから組み直しました。
頑丈で武骨な男らしいダブルバテットクロモリフレーム、
中国製ですが、安ものメーカーに見られるような精度の悪さや塗装の粗さは全く無く、
溶接もこの価格でなら玄人でも満足できるものです。
ちゃんとしっかりスレッド部品にはグリスがぬられた状態で組まれてました。
非常にバラシやすかった。
BBシェルの再タッピングと右側のみのフェースカット。
やらなくてもいいレベルでしたが一応やっときました。
BBシェル内部にアウター受けの取付ボルトが入りすぎBBその物と干渉していたので、
ワッシャーをかまして長さを調節しておきました。
クロモリの完成車ではよくある問題です。
バッシュガードのせいで気づきにくいのですが、フロントチェーンリングには
ちゃんとナローワイドが採用されています。
ですので上の写真にピンボケで写っているチェーンスライダ-は必要ありません。
というか、バッシュガード付きの状態では意味のある位置には取り付きません。
取り外した状態で納車させて頂きました。
数日前に、設備投資したヘッドパイプ内径Φ44mm用のリーマとパークツールで最も大きいサイズのフェースカット用のカッターを試してみました。
ウチはクロモリのカスタムバイクに力を入れていますので、必要な工具でしたが、
今まではオーバーサイズまでしか対応できていませんでした。
フレームの横方向の部分のみ内径が小さかったようです。
原因は溶接の熱でしょうね。
その後ヘッドセットを再インストールしました、明らかに回転の滑らかさが違いました。
クラシックな外観とは裏腹に、前後ホイールのシャフトは、現在ディスクロードバイクの
標準となっている
前100×12mm
後142×12mm
のスルーアクスルを採用しています。
ディスクブレーキのマウントもフラットマウント規格。
フラットマウント規格のフレームの取扱いが多いので
ついに、こいつに手を出してしまいました。
パークツール DT5.2ディスクマウントフェーシングツール
現存するほぼ全てのフレーム・フォークのディスクブレーキ台座の修正が出来ます。
実際に今回のフレーム・フォークはディスク台座はあまり精度がいいモノではありませんでした。
偶然にも実戦投入時期と新車整備時期が重なったので試しに使ってみましたけど、正解でした。
少し高価なKING CAGEのSTDボトルケージを2つ付けさせて頂きました
アメリカンハンドメイドの飾らない質実剛健さは頑丈なクロモリバイクとベストマッチングでした。
ブランドロゴはホントに目立たない程度にさりげなくな所もホンモノな雰囲気です。
という訳で完成しました2018BREEZER ドップラーカフェ
頑丈なクロモリフレームに最新の規格、油圧ディスクブレーキを採用したネオクラシックROADプラス。
ボトルケージマウント、ダボ穴も多数あり、様々な楽しみ方に対応、
ステンレスのフェンダーは、雨の多い日本では実際にあるとすごく便利なはず。
これだけの内容なのに、定価128,000円は本当に安いと思います。
ドップラー・カフェは2019年モデルがもうすぐ入荷する予定ですので、興味がある方は当店までお越しいただければ、実車を見れると思います。
BREEZERといえばフラグシップモデル”INVERSION”2018フレームセット
いままで店に展示しておきながら価格等は表示してなかったのですが、
ようやく重い腰をあげてテキトーに決めちゃいました。
こんな感じです、
どう?悪くないでしょ!
実物を見れば、さらにお得な事が分かってもらえるとおもいます。
それ位、細かいところまでよくできたフレームです。
ブリ-ザー今後も力を入れていくつもりです。
因みにブリーザーのディーラーは香川では当店だけです。
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