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FORMOSA新型MTBアルミオフセットリムで手組みホイールを製作しました。前編

FBやinstagramの方ではお伝えしてましたが、先日ユリスさんのオリジナルブランド

”FORMOSA”から発売された新型のMTB用アルミオフセットリムが

入荷してきました。

リム外幅35mm、内幅30mm、リム高(実測)21mm、

重量(ユリスさん実測)

27.5インチ:530~535g

29インチ:565~570g

それぞれ28H、32Hあり。

推奨タイヤ幅:2.6インチ位まで(たぶん2.8インチくらいの+規格もイケル)

3mmオフセット(3.5mmだったかも?)

というトレイルライドからエンデューロ(実質ダウンヒル)まで対応できる

現代のマウンテンバイクの遊びをほぼカバーでき、それでいて

価格は7,500円(税込)という安いけど

怪しすぎない(笑)ちょうどいい安さ。

これを使って、お客様予約の手組ホイールと、現在制作中のデモ車(試乗車)の

ホイールを製作しましたので紹介します。

特にデモ車用の方は、このリムを使った一つのカスタムホイール例として、他のホイールと比較させながら紹介します。

 

まずは普通にお客様予約のホイールです。

すこし前(そんなに古くはない)のMTB用に用意するので、

ノンブーストのハブ

前:KUWAHARA ディアブロ15×100mm 32H

後:GLコンポーネント 12×142㎜ 32H 50ノッチラチェット

スポークニップル類は当店ではもはや定番になった

スポーク:ピラーPSR14Jベント

ニップル:ピラーMV14 アルミ

それにピラーのスポークワッシャーの組み合わせになります。

 

組み始めてしばらくして違和感を感じました、

「ちゃんとスポーク長計算できてるはずなのにスポーク長足りなくね?」

そこで改めて、実物でERD(有効リム内径)を実測で測ってみたところ

当初の公表値555ミリ(27.5インチの方)は間違っていることが発覚!

(ちょうど同じタイミングでYURISさんからも連絡あり)

実際には、561mmあたりで計算しなければいけないことがわかりました。

あらためて適正長さのスポークを用意し組みなおしました。

 

しっかりしたリムなので、ちゃんとした長さのスポークが用意できれば非常に

組みやすいリムです。

精度に関しても、私個人の感覚では会心の出来(特にフロント)ができました。

 

 

前後重量ほぼ一緒ってどーゆ―こと⁉

まぁ、クワハラのハブが重く、GLのハブが軽いという単純な理由なのだと思います。

別の前ハブとバテットスポークで組めば1800グラム代には持って行けたのかな?

さて、ここらでスポーク穴3mmオフセットの効果を見ていきます。

比較対象にうってつけのを先日組ませていただいてました。

この時のブログで紹介してるホイールです

リム外幅、内幅は同じ寸法

リム高もほぼ同じ、ベロシティーBLUNT35と

ノンブーストのシマノデオーレで組んだホイールです。

ハブが別物なので細かい変数こそあれど、リムに関しては

ほぼオフセットがないという違いだけです。

凄く単純な比較になりますけど、組みあがったホイールの左右平均テンションの比で見ていきます。

 

BLUNT35のほうですが、

前左:109.9kgf  前右:74.4kgf

左右比 1.477:1

後左:66.9kgf    後右:105kgf

左右比 1:1.57

当たり前ですけど、やっぱり前はローター側、後ろはフリー側のテンションが強いのですが数字にしてみると、

こんなにも違うのか!ってなりますね。

さて、3mmオフセットがあるFORMOSAだとどれ位補正されるんでしょうか?

 

前左:105.2kgf 前右:80.5kgf

左右比 1.31:1

後左: 69.9kgf  後右:106.8kgf

左右比 1:1.53

 

前輪で特に効果が大きいのがわかります、

後輪はあまり変わりませんけど、どちらかと言えばマシ、もう

少し差が出ると思ったのですが実測値なので

これが現実という感じです。

ですが、組んだ時の感覚ではやはり、前は右、後ろは左側のテンションを上げていきやすかった印象があります。

ホイールが出来上がった連絡をしたら、お客様が徳島の小松島から

飛んでご来店されました。(だいぶ待たせたからね・・・)

さっそく用意していたらしいNUKEのタイヤインサートと一緒に取り付けてみました。

私、恥ずかしながらタイヤインサートは初めて作業しました。

チューブレスタイヤのビードが凄く上がりやすく、おそらくリムの破損をかなりの確率で守ってくれてそれでいて、さほど重くない。

自分も検討したいです。

バイクに取り付けるとこんな感じになりました、

真っ黒のリムなので「あまり変わり映えしない」

などと、ほざいてましたが(笑)

すでに初走行は試したらしく、走行に関して問題は起こっていないようです。

この方、なかなかの腕のダウンヒラーなので、彼で問題なければ

たいていの人に大丈夫だと言えます。

今回のホイールで頂いた代金ですが、

ハブに関しては、私が以前使っていたホイールの物を中古で買っていただいたので

その分は差し引きますが、

リム前後:15,000円(以下全て税込)

#14Jベントスポーク ブラック64本:4,211円

スポークカット代:1,000円

MV14アルミニップル64個:2,189円

ピラーニップルワッシャ―64枚:2,021円

前後ホイールビルド工賃:7,000円

DT SWISSチューブレスリムテープ29㎜幅幅ホイール2本分:1,998円

合計33,419円になりました。

(細かいとこで間違ってるかもしれませんが、ほぼこれくらいだったと思います。)

 

ここらで前編は締めて、後編のデモ車用ホイールの方に移りたいと思います。

最近このブログ記事作成の機能調子悪くて、記事が長くなると

エラーでたり、やたらパソコンが重くなるんです。

プレビュー画像の向きどうやっても直らんし、どうなってんだか。

 

後編に続く