Fラン観光地の旅 第1回 王越とんぼランド

7月後半の誉自転車、すっかり暇になっちゃいました。

いやね、お仕事はけっこういただいてますよ。

だだね、パーツが入荷しなかったり、あと天気があんななので

自転車乗ってくる人もあんまりいない

そんな感じで、今やることない雨の日曜日でございます。

 

人間って暇だとろくなことを考えないのは、みんなおんなじ。

いつもは淡々と最近した仕事や、入荷商品、なんかの紹介しかしない

店のブログですが、新企画始めちゃいます。

 

題して「Fランク観光地の旅」

観光地や地域イベントは世に山ほどある、

「香川の自転車屋ならせっかく瀬戸芸とかやってんだから、島々を自転車

で巡りながら、芸術作品と自転車並べた写真や旅先のグルメの話をブログや

インスタに上げろ。」

とかって話になるかもしれんけど・・・そんなんふつうやろ?

 

そんなのは町中にある立派な店構えの店がやればいいこと。

そんなキラキラしたことはうちの店らしくない!

 

ウチならではの企画

だれも来ない超無名のスポットに10ルーメンス(笑)程度の前照灯をうっすら当ててみようって旅企画(99.9%日帰り)

それが「Fラン観光地の旅」なのです。

 

先々週のことです、やたらTVの地域ニュースや、新聞に「とんぼランド」

なる場所の話を見聞きしました。

子供の頃から昆虫好きの私、

「こりゃー行ってみねーと!」

と思い行ってきたのが、定休日だった水曜日。

その内容が企画の第一弾にピッタリでした。

 

出発前、まずは場所の目星をつけるためにネットを検索

「無い」

無いのです(笑)

唯一、ダーっと出るのは毎日新聞かなんか有料記事。

 

無名のくせして

[場所しりたきゃ金払え]

という決して媚びないストロングスタイル。

行く前から「こりゃ~なかなかのタマだ」

そんな予感がビンビン伝わってくる。

 

しょうがないので、大体の目星をつけ高松から坂出王越を抜ける海岸線を

車の荷台に"Tyrell SRV"を載せて走る。

生島の野球場を過ぎ海沿いを走る香川のサイクリストには定番の

道です。

大崎の鼻を過ぎ、景色を楽しみながら王越方面へ抜け・・・・

 

抜けちゃった⁉

ねぇーぞ、それらしいトコ。

 

来た道をゆっくり帰ってると

 

 

やっと見つけました(笑)

見えねーわこんなん!

番屋っていうバス停の柱に入り口を指す唯一の看板、

リニューアルオープンにしてこのアピール度なのだ。

 

写真撮ろうとしてたところにやってきたのは、

偶然にも先週末、特価品の2018モデルBREEZER RADERを購入されたお客様。

休日だったみたいでさっそく、サイクリングをしてみたようです。

(せっかく止まってもらったんだし写真撮らせてもらえばよかった)

 

太めのタイヤのグラベルロードバイクはガチガチ過ぎないサイクリングスタイルには

ピッタリハマります。

MTBじゃ重いし、ロードレーサーにラフな格好だと何か違う。

うちは以前からこのスタイルですけど、これから自転車始めたい人には

最初の一台の選択肢に入れてみて欲しいね。

看板がさしていた道は軽自動車でも入るのをためらう田舎道、

コレって道間違った?

そんな気になりつつも進んだ先に神社の入り口が、

コンクリ舗装された少し広いスペースになってるので

そこで駐車。

 

SRVを下ろし、付近を散策しながら

目的地のとんぼランドを探すために出発!

絵にかいたような田舎です、

人の気配ゼロ!(なんか”千と千尋の”序盤おもいだした)

音も自然の音しかしません。

ある意味いい場所なのか?

 

SRVで神社側に向かって50m程進んだところ・・

はい!発見(近!)

もっと散策させろや!

SRV降ろした意味全く無し(荷物になっただけ)。

道は不安なくらい細いけど、一本道で迷うことはない。

とんぼランド内ではないけど、手前の水路(どぶ)

水はそれなりにキレイ、そしてエグイ数のアメンボとメダカ。

虫網入れたら自然にはいるぜ!(でも獲っちゃダメだぞ!)

そして放流されたばかりと思われる縁日サイズのミシシッピアカミミガメも

悠然と泳ぐ。

 

えーと、さっきのはさっそく放流されたのか?

それとも天然繁殖か(笑)

この板の上をすすむんだな。

なるほど、尾瀬とかの観光地の映像でよく見るやつだ。

おっ、きれいな蝶。

アオスジアゲハだっけ?

ようやく少しテンションがあがったぞ!

少し進むとようやく”とんぼランド”らしいとんぼ発見!

この時期にしっかり全体赤い赤とんぼって珍しくない⁉

(写真の真ん中より少し上です。)

とんぼランド内の水路、

オレンジ色の泥と水に、なぜか水面を七色に彩る「油」

その中を元気に泳ぐメダカの群れ(水温で茹で上がる寸前)

に生命の力強さを感じます、こいつらは絶滅しねーわ

休憩ポイント?の祠のある広場

休憩って、おいおい!後ろ向いたら20メートルくらい先に

さっきの入り口見えてるって(笑)

広場にある、唯一とんぼランドを象徴するオブジェ。

豊富な製作費を有効に使って作られたと思われる。

そのボディは

”切断した塩ビパイプを適当に繋ぎ合わせ、適当にそこらで切ってきた竹を

しっぽに見立て突っ込む”

という全く新しい画期的製法が採用されている。

 

広場の出口にあった草の紹介看板、

プリントアウトした紙を雨対策のビニールで覆い、すべての淵を

梱包用布テープで補強し、そのまま布テープごと板に張り付けるという

合理的な方法でつくられている。(説明が頭に入ってこねーよー)

 

たぶんこれが ”ヤチサンゴ”なのね。

ヤチサンゴの看板からまた10m程板の上を進むと、左に小さいけどキレイな花畑。

 

花畑には古い看板、最初はこっちが入り口だったんだろうか?

王越小学校(今は廃校で、キャンプや合宿に使われる施設になってるらしいぞ!)の生徒が考えた名前なんだって。

平成7年って、24年も前にはじめてたんだ!

へー、

・・

・・・

・・・・

・・・・・

って、ええぇ⁉

これがあるってことはココで終わり⁉

おいおい、総延長50mくらいしかないんじゃね?

 

他に続く道がないことを確認し、

キツネに化かされたような気分で

SRVに乗り(ギヤが2,3段重く感じた)

車まで帰ったのでした。

 

総評

第一回にふさわしいスポットであった。

ここを目指して遠くからのサイクリングはお勧めしない(帰り道のペダルが重く感じちゃうぞ!)。

王越~高松へのサイクリングで時間に余裕があるなら立ち寄ってみて!

15分程度のロスもしないから。

 

そういや とんぼ・・・いたっけ?

 

 

場所だけどこの喜佐波神社ってとこを地図で調べていけば

たどり着けると思うよ。

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コメント: 1
  • #1

    王越とんぼランドの関係者 (火曜日, 10 9月 2019 10:54)

    ブログ拝見しました。とんぼランドまで来場いただきありがとうございました。
    知らなければ絶対来ることの無い場所で、ご指摘の通り看板(琴参バスの好意で作っていただいたものです)も小さいので分かりにくかったと思います。

    さて、内容についていくつか補足させてください。
    まず、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の子供ですが、勝手に繁殖(この表現で良いか・・・)です。ちなみに30㎝近い大型個体もいます。困り者ですね。
    次に、水面の「油」ですが、正確には油ではありません。これは水中の細菌が静かな水面で繁殖し、薄い膜を作ったものです。よく駐車場や排水溝の水たまりなどでも見ることがあると思います。油膜との違いは、草などでつつくと割れる。そして、その縁は油膜のように丸くならないことで見分けられます。
    あと、赤いトンボは「ショウジョウトンボ」です。中国の昔話に出てくる架空の動物「猩猩(しょうじょう)」から名前がきています。猩猩は全身が赤い猿のような生き物です。

    とんぼランドの中央にある森は夏でも涼しい風が通り抜ける場所です。またサイクリングの”ついで”に訪れていただけると幸いです。