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デモ車BREEZER Inversion 650Bカスタム

FBやインスタの方ではもう何度も紹介していますが、以前から(1年以上前から)製作を予定していた、BREEZER INVERSIONのデモ車が完成しました。(製作中の写真がほとんど無い⁉)

「デモ車ってよく聞くけど何ぞや?」

「試乗車って言うんとちゃうの?」

と思った方。

まぁ、試乗車という意味で大丈夫なのですが、メーカーが販売している形そのものなら試乗車、店のコンセプトで自由に製作した試乗車が”デモ車”だと思ってください。

BREEZERのディーラーになってから1年以上たちました、本来こういうバイクをすぐに用意すればよかったのですが、当時の誉自転車は資金が乏しく、それなりの仕様のデモ車を用意できませんでした。

そんな中でもBREEZERを欲しいと言ってくださる方々のおかげで先月末ようやく完成までこぎつけました。

それでは仕様の紹介です。

大事にしたのは、頭ガチガチじゃなく”遊び心”を忘れないこと。

性能は大事だけど、優先すべきはスタイルと楽しさ。

そんな感じです。

誉自転車らしい装備としては、現代マウンテンバイクの必須アイテム

ドロッパ―ポストを装備していることですね。

使用したのはPNWコンポーネンツのグラベルバイク用ドロッパ―

PINE CX Φ27.2mm ストローク90㎜です。

あとサドルもMTBブランドのDaBombの物を使用してみました(最初これはミスチョイスだと思いましたが、今は慣れました)

ボトルケージへのこだわりはさほどない方でした。

けどこのボトルケージには一目ぼれ、

ウルフトゥースコンポーネントの”MORSE CAGE”です。

KINGCAGEが製作してるだけあって雰囲気が違うんですよ。

 

ハンドル回りはクロモリバイクのかっこよさを壊さないようなパーツを選びました。

ステムはNITTO オフロードのコントロールを優先するため80mmと短めのものにしました。

シムワークスbyNITTOのチタンコラムスペーサー10㎜は完全に飾りです。

この部分にさり気なく「ハートズッキュン」マークを入れたかっただけです。

そして、ヘッドはやっぱりクリスキング

使用したのはDropset2マットスレートなのですが、実は下側のベアリングのみ

Inversionフレームセットに付いてきた物になっています。

 

ハンドルバーはゴールデン・サドル・サイクリーとシムワークスのコラボモデル

スモッグカッターバーです。

480mmのワイドドロップバーなど、ガチ頭の真面目ローディーからは笑われそうですが、これは入れて正解でした。

普通のシルバーとも少し違う少し紫がかったような表現しにくい色も私好みです。

このハンドルバーは、なかなか手に入りにくいかもしれませんが今1本だけ在庫あります。

基本デモ車には、お客様が欲しいと思っても手に入らないようなパーツは使わないつもりです。

コンポーネントはシマノのグラベル用 GRXです。

上位ラインのRX800系が殆どですが、クランク・チェーンリングのみ

RX600のシングルギヤ40Tになっています。

クランク長165㎜の物がRX800には現時点で無かったので、こちらにしました。

あと、ホントのところココだけシマノでは無いクランクを将来入れたいと思っているため、お金をかけたくなかったというのもあります。

欲しいクランクは最初から決まっています、今はまだ誉自転車では扱っていないブランドです。

本来INVERSIONは700C専用ですが、650Bのホイールをあえて入れてみました。ホイールはVelocityのaileronのブラック、このリムのカラーと絶妙なハイトが

大好きです。(値段がもう少し安いといいのですが・・)

ハブは私自身人生初クリスキングハブです。

フロントにISO-B、リヤにISO マットマンゴーカラーです。

ピラーの翼断面スポーク”Wing20”と強度の高いアルミニップル”MV14”を使用して

2クロス手組で制作しました。

 

タイヤはコンパスタイヤのフロント48C、リヤ42Cを使用しています。

当初はWTBのロードプラス規格650B×47Cをメーカーの非推奨、問屋の担当者さんの反対を押し切ってぶち込んだのですがリヤが見事にチェーンステイに擦ってしまったので、タイヤを変えることになりました。

人の忠告にはちゃんと耳を傾けるべきですね(笑)

といった感じの仕様になってます。

上の写真が右側面からの全体写真です。

もう1週間も前の話になってしまいますが、さっそく乗ってまいりました。

それらしくRALのEM LoaderUT Loaderつけてますが、中身はあまり入ってみません、ボトルはシート側につけるべきでした。

一応走行データを見たいので珍しくサイコンを付けました。

購入からしばらくたって初めて使います。

CAT EYEのAVENTURAです。

日本ブランドのCATEYEがようやく(今更と言った方がいいか?)今年発売した

現代スペックのGPSサイクルコンピューター。

使ってみた感覚としては、悪くないです。

GPS信号途絶える事なかったし、売りであるバッテリーの持もさすがです。

もうちょっとサイコン側単体で設定できることが多ければよかったかなと思いますが

定価18,000円でこれなら私的には合格。

 

国分台からの登山ルートで五色台を登りました。

麓のある程度のとこまでは乗っていきましたが、ぶっちゃけ8割がた担ぎ上げです。

途中で見つけたアケビは虫に先を越されて残念ながら食えませんでした。

登山口の沢で沢蟹を見つけました。そんなに国分寺なので山奥ではないんですけどいるもんですね。

写真では斜度が緩めに写りますが、”遍路転がし”と言われる急な階段が続く区間です。

当然担ぎ上げですよ。

遍路転がしをほぼ登り切ったところにある展望台です。

国分寺方面の景色がきれいです。この登山道で何人かのハイカーとすれ違いましたが、MTBの時よりあきらかに態度がやわらかい(笑)

登りきると県道に出ます。

一本松という場所になるようです。

一本松からようやく自転車に乗れる程度のダートに入れます。

当然MTBほどの走破性は無いのですが、無理のない程度でも十分に楽します。

その後、また舗装路に出た後は、みなさんご存じこの場所で休憩。

平日の夕方4時は誰もいませんね。

 

その後は、時間も夕暮れ時だったので鬼無ルートで下山して終わりました。

もう夕方はウィンドブレーカーいりますね、汗かいて濡れた下着のうえは、ユニクロのネルシャツだけだったので下山時は強烈に寒かった。

帰ってサイコンのデータみたら、やはりこのバイクは速くはないです。

ですけど、乗り味は抜群にシルキーで楽しく、疲れません。

ロードレーサーのような尖った乗り味しか求めてこなかった人にはかなり新鮮な感覚になるだろうと思うんです。

 

もし興味を持ってもらえたなら、誉自転車のお店が開いているときは常に店内にあると思いますので是非実際に乗ってみてください。