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誉自転車のお仕事 3

先週の事です。

これまで面識のないお客さんから、

ネットで手に入れたという10年以上前のマウンテンバイク(確かマングースのテオカリ)についている前後サスペンションのメンテナンスの依頼を受けました。

 

正直機材が古すぎて

うけるべきか?どうしようかと思いましたが

「直せるところはしっかり治そう」という感じで引き受けることにしました。

 

前後共ロックショックスのFサスとRサスユニットなのですが

シリアル番号を入れて内部データを調べようにも

公式サイトで番号入力してもデータ出てきませんでしたね。

たぶん10年以上前になると無理なんだと思います。

 

という事で、実際バラしながらいろんな資料を基に”コレだ”というのを

見つけていきます。

 

 

割れたダストワイパー(当時のツバ付き)を外して、現行のフランジレスタイプに交換します。

フォームリングもオイル浸して取り付けます。

ダンパー内のオイルも交換して、だいぶ良くなったんではないでしょうか。

続いてリヤサスユニットです。

おそらく2010年前後のmonarch RT3 highvolumeです。

エアカン内の交換部品がギリギリ今でも手に入りましたので

迷うことなく全部交換です。

 

もうたぶん問屋の在庫が切れたら終わりです。

 

エアカンの下のダンパーボディーもバラしてオイル交換しときました。

ロックショックスだとここまでできますが、FOXはできません(メーカーから禁止されています)

 

この後サクッと組み直してお客さんにお返ししてます。

 

費用はいくらやったかな?

確か3万5000円前後いただいたと思います。

 

ただまぁ・・・、こんな感じでブログにあげといてなんですが。

MTBの機材って走行中かなりの負荷にさらされます。

それが10年以上も前のフルサスになると、ちょっとホンマに修理してお返ししていいのかなぁ~という思いもあり、いろいろ考えてしまいます。

 

価値観は人それぞれですので、絶対とは言いませんが

意味のない危険を冒さないためにも、サスがついたMTBはできるだけ新品をショップで手に入れてほしいですね。それが無理なら、せめて顔見知りの人からショップでしっかりメンテされていたことが証明されている最新のマジョリティー規格(Boostや29er等)のバイクの中古車までにしておいた方がいいです。

あと、そのフレーム専用のサスペンションを搭載しているようなバイクもしくはフレームは選ばない方がいいです(数年後後悔します)

 

私がそんなこと言っても、出どころのはっきりしない中古MTBを買う人は後を絶ちません、誰が何といっても手を出してしまいますし、しょうがないとこはありますけどね。

 

私から言えることは、「怪我せんようににやってください」ということぐらいかなぁ。

後はトレイルに入るなら、そこは専用のクローズドコースではないから

「絶対に飛ばさないように」という事です。

 

”今回のお客さんの事を言っているわけではない”という事を先に言っておきますが。

 

ネットでMTB手に入れてトレイルマナーを知らずに山行く人って

何かやらかしそうで怖いです。

実際香川県にもそんなのがいて、登山道に勝手にジャンプやバンクを作ったり、

ハイカーの横をスピードも緩めずに走り抜ける動画をYouTubeに上げてる少人数の

グループがいて最近心配なんです。

 

 

MTBでかっ飛ばしたいなら有料の専用コース、もしくはそれに近い場所で

楽しみましょう!

という事で今週末の27日、KUROMORI TRAIL PARKでお待ちしています。