SURLY KRAMPUS メンテナンス

2年半ほど前にご購入していただいたKrampusの完成車、しっかり使い込んでいただきありがとうございます。

オーナー様は、日本だけでなく世界中移動するプロの芸術家さん

日本に数か所ある拠点の内で、高松付近に滞在するときは

このクランパスが個人所有の唯一の乗り物、

という事でけっこう消耗するとこはしてるわけでして

今回しばらくこっちに来れないという事で、その間にメンテナンスの依頼をお受けしました。

 

基本街乗りですので何か物が壊れているというほどの事は無いですが、

二年半もガッツリ乗ってたらそれなりにグリスが抜けてたり、汚れたりするもの

ハブのベアリングやフリーボディー内のグリスの掃除、詰め替え等をしておきました。

BBとチェーンもそれなりに使い込まれていましたので交換です、実はどちらも

”絶対に今すぐ交換しないとダメ”というほどではなかったのですが、

メンテナンスというのはホントに悪くなってからでない方がいいです。

 

特に今回のお客様のような人は、次にいつ持ち込めるかわからない生き方の人ですので早めの予防で良いと思います。

 

他にしたことは、バーエンドが無くなっていたので適当に安いのを取り付けて置いたり、ディスクブレーキローターの一部に少しあった錆の除去、車体船体の掃除をしっかりしておきました。

 

今回のお客様のように、特に悪いと感じるとかが無くても購入からしばらく乗り込んだし一旦メンテナンスするぐらいの意識が自転車に対してあれば

自転車長く使えるし愛着も沸くと思います。

（丈夫なSURLYはそんな人にうってつけですね）

 

ただみんなに聞かれるのですが、

「いくら位かかりそう？」と聞かれましても

外から見ただけでは何もわかりません、トラブルの大抵は

パーツを分解してみて初めて気が付くこともあるからです。

 

今回の作業内容なら

お客様からは、

「一旦全部ばらして悪いとこ全部直しといて、あとローターのさび落としといて」

というご依頼に対して、こちらでしたことが

・バイクシャンプーを使っての洗車

・チェーン交換（シマノ12速）

・BB交換（シマノ）

・フレームBBシェルタップ立て直し

・前後ハブ内部のベアリングチェック＆グリス詰め直し

・フリーボデーラチェット部分の古いグリスの除去＆新しいグリスへの詰め替え

・シフト、ドロッパ―シートポストのワイヤー/アウター交換

・新品バーエンドの取り付け

・前後ディスクブレーキパッドのチェック＆掃除

・前後ブレーキオイル交換

・前後ディスクブレーキローターのさび落とし

 

以上で、交換パーツ代・工賃など全部含めて￥27,500となりました。

どの程度参考になるかわかりませんがそんな感じです。

 

 

 

 

最後に開けてみて初めて気が付くトラブルの例

 

上の写真の割れているパーツ、フルサスマウンテンバイクのリヤサスペンションユニットの中にあるエアボリュームスペーサーというパーツです。

ユニット内部の部品ですので、分解するまで気が付きません。

実はコレ私のマウンテンバイクで起こっていたことです、この状態で気が付かずに乗り続けてました、

よく乗り込んでるからこそ、少しづつ起こる劣化に慣れていってしまって

気が付かない事もあります。

 

特に悪いと感じなくても、購入から2年～3年位で一旦メンテナンスする事を

オススメします。