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誉自転車のお仕事32 年式不明ROCHSHOXレベレーション(BLACKBOX)修理

誉自転車では年に数本レベルで時々運び込まれる古いMTBサスペンションの修理のお仕事。

今回持ち込まれたのは、年式不明(おそらく2007年~2010年前後?)のROCHSHOXレベレーションDUALAIRです。

 

運び込まれる前にお客様にシリアル番号を教えていただいても

該当するモデルが出てこない、”???”なんでかなと思いながらも何とかなるだろうと

受け入れてみたら、このフォーク”BLACKBOX”なんですよね。

BLACKBOXとは何ぞやという方にAIが説明すると

 

🔧 BLACKBOXとは何だったのか

ROCKSHOX(SRAM)が使っていた “BlackBox Technology” は、ざっくり言うと

• ワールドカップやX-Gamesなどのトップライダー向けの非売品パーツ

• 市販前の試作ダンパーやエアスプリングのテスト品

• チームメカニックが使う特別仕様の内部構造

を総称するブランド名でした。

特に2000年代前半〜中盤は、SID・Reba・Pike・Boxxerなどに

BlackBoxダンパー や BlackBoxチューニング が存在し、

外側に“BLACKBOX”デカールが貼られることがありました。

 

🛠 市販された“BlackBox”はあったのか?

一般販売されたBlackBoxモデルは基本的に存在しません。

ただし例外的に、

• Boxxer World Cup(BlackBoxダンパー搭載)

• SID World Cupの一部年式(BlackBox Motion Control搭載)

など、“BlackBox技術を市販モデルに落とし込んだ” ものはありました。

しかし、外側に大きく“BLACKBOX”と書かれたデカールが貼られた個体は、市販品ではほぼ見られません。

 

🔍 つまり、あなたが預かったフォークは何者か?

以下のどれかの可能性が高いです。

① レースチーム供給品(最も可能性が高い)

• SRAMがワールドカップチームに配ったフォーク

• 内部が市販品と違う(特別チューニング、別シムスタック、試作ダンパーなど)

② 市販前のプロトタイプ

• 量産前のテストロット

• 外観は市販品に近いが内部が違うことが多い

③ メカニックが貼った“非公式デカール”

• 当時のSRAMはBlackBoxステッカーをメカニックに配布していた

• 市販品に貼るケースもゼロではない

• ただし、貼る理由がほぼないのでレアケース

 

という事です、わたしも昔そういったものあったなぁと懐かしい気持ちになりましたが、

おそらく当時の選手に供給された試作品組み込みのフォークがいろんな人の手に渡り

流れ着いたのがコレといったところでしょう。

 

フリマアプリだったかオークションだったかで手に入れたと聞きましたが、

まぁ状態は良くないですね、ダストワイパー外れてしまってるもん(笑)

 

お客さんから聞いた一番の問題になる症状としては、

・ポジティブエアを入れていくと、あるタイミングでサスペンションが縮んだ状態から伸びなくなる

・ネガティブエアを入れるとそこから縮む

ということでして、原因として思い浮かぶのはしっかりあります。

この時期のDUALAIRのフォークで一番多いトラブルといってもいいと思います。

 

BLACKBOXダンパーが関係しているようなトラブルでなくてよかったですね、

ちなみに基本的にはモーションコントロールダンパーなのですが、通常の一般工具

にはない特殊な形状のソケットが無いとダンパーカートリッジを取り出せないように

なっていました。

 

今回は気密関係の修理になりそうで、修理できる可能性は8~9割ってとこでしょう。

バラして中のパーツで割れていたり、傷があったりするものはないかの確認をします。

古い物ですのでね、そういったトラブルがあれば、もうリプレースパーツは無いので

その時点で”終了🎉”となってしまいますが、そういったケースはこれまでほぼないです。

大抵中身はそうじすれば綺麗なままなんですよ。

 

 

問題が起こってるのは十中八九この部分でしょう。

メーカーの修理キットはとうの昔に無くなってるでしょうし、

市販のOリング(ちゃんと耐油性や固定部用か運動部用か等考慮して)で対応します。

写真内の部品で一つだけ内部に一般的な規格に無いOリングを使っているところがあり、

(※内部なので見えませんが)

もしそのOリングの気密がダメになっていた場合・・・・正直アウトです。

 

交換できるすべてのOリングを交換し、たっぷりグリスを使いスタンチオンに組み込み、エアを再充填。

ポジティブ/ネガティブともに160Psi付近まで入れ数日放置。

最後に水につけて漏れが無いのを確認。

 

これで基本的にはお客様の問題としていた事は修理完了です。

こんな古いサスペンションに使えるダストワイパーがPUSH INDUSTRIESから製品としてあるのが

凄く助かります。

SKFで作ってもらってるのを自前でパッケージしてるのかと思いきや、これちゃんと自社生産なんですって

Made.In.USAのダストワイパーってことね。

 

ここ最近古いROCKSHOXの修理ではほぼ毎回お世話になってます。

 

この時代のフォークオイルはぶっちゃけメーカー指定の純正品でなくても

粘度さえそろえておけば問題無いです。

ロックショックスのフォークオイルは薄い黄色のいかにも”オイル”な色をしてますが

無駄に高価なので、ウチはその辺のオートバイパーツ屋で買えるYAMAHAやKAWASAKI 等の物を

使ってます。

 

あくまで普通のフォークオイルが使える昔の物だけです。

現代MTBフォークには、テフロン入りやモリブデン入りオイルが部分ごとに指定されていたりしますので、

メーカー純正品が絶対という事になると思います。

 

最後にクラッシュワッシャーも交換、地味だし変形して外しにくくもなってるけど

消耗部品です。

全ての機構が正常に機能するのを確認、

お客さんからのお支払いを確認後

返送(送料は毎回お客様にご負担していただいてます)という流れになります。

 

 

ブログの文章にすればサラッと書いて終わりですが・・・・

適切なパーツの選定とか

結構苦労してるんですよ。

 

今回の様な遠方の方からの修理のご依頼は、事前に状態など詳しくヒアリングして

条件等綿密に打ち合わせしたうえで、納得いただけたら送ってもらうようにしています。

 

まずはメールや営業時間中の電話でお問い合わせください。