久しぶりにマウンテンバイクのご注文を頂きました。
2018 MERIDA BIG.TRAIL600です。
今回のお客様は、普段ロードバイクを楽しんでいる方で、
少し違った自転車の楽しみ方を探していた感じで、マウンテンバイクに興味をもったようです。
今回の車種選びで選定対象になったのは
少し前の展示会のブログの中でも紹介した
2019 MERIDA BIG.TRAIL400 ¥159900
あと、MERIDAではありませんが、うちが取扱う予定のRSDで
フレームから組み上げていく(価格はパーツの組み合わせ次第ですが、大手ブランドの完成車よりは高くなります)という選択肢でした。
その中でRSDは合計額がそうとう高くなるし、初めてのMTBには少しジオメトリ的にもクセがありそうなので、もう少しやりこんでみてからでいいんじゃないか事で、今回は見送り。
2019 MERIDA BIG.TRAIL400は価格は魅力でしたが、
- 今時のMTBの山遊びに必須のドロッパーシートポストが付いていない
- 標準のSRサンツアーFサスが、2018BIG.TRAIL600よりショボそうな事
- 2018 BIG.TRAIL600なら割引出来るので、更に内容の割にお得にできる
- そしてなにより2019モデルのデリバリー時期はまだ先
等の理由から2018 MERIDA BIG.TRAIL600をお選び頂きました。
開発資金豊富な大手メーカーがつくる、楽しさ最優先の現代”山遊び用”マウンテンバイクです。
650B(27.5インチ)+規格のタイヤとホイールです。
標準装備はマキシスのREKON2.8インチ
太い!そして見た目と裏腹に軽いです。(2.8インチと言えば昔、DH用でミシュランのがありましたがあれは重戦車、現代の2.8は全く別の発想からの物です)
私はMTBに乗り続けてはいますが、ここ数年で次々と出た新しい規格には
自分の機材に関しては全くついていけてません。
ですので、お客様の注文で最新機材にふれた時、余りの違いに目が慣れるまでに時間がかかります。
恥ずかしながら650B+は今回初めて取扱いました。
この写真を見ると「お客様の、しかも新車のホイールを踏みつけるなど
いったいどういうつもりだ!この店はこんな無茶苦茶な事してるのか」
と思われると思います。
ちゃんと訳がありまして、今回のお客様は将来的にチューブレス化も検討されているようで、その時の為に標準装備のホイールの内側を調べておきたかったのです。
が、タイヤが外れない!?(正確にはビードが落ちない)
+規格のタイヤってこんなにも固くリムにはまるとは知りませんでした。
タイヤレバーでグイグイ押しても全く落ちず、困って調べたところ
[足で踏むといい]
という情報を見つけ、試してみるとあっさり外れました。
リムとハブに傷がつかないように気をつける必要がありますね。
(もっといいやり方知ってる人いたら教えてください)
標準のリムテープはやはりチューブレスレディ用ではなく普通のやつですね。
レディ化には専用テープとバルブが必要ですね。(あと、当然シーラント)
専用バルブはウチにも常に在庫あります。
リム内幅38mm、覚えておく必要があります。
あと、MTBなら自分の所へなどと普段言っておきながら、実際には知識や感覚が
「化石」になりかけている事に嫌でも気づかされます。
クランク・チェーンリングはレースフェイス、チェーンリングは当然ナローワイドになっていますが良く見ると鋳物のようで肝心なとこのみ後から処理している物みたいです。
マウントはダイレクト方式みたいですが4方向に伸びたアームが細いので剛性が少し不安ですね。
MRPのスライダーは、2019BIG・TRAIL400ではオミットされてましたので、
付いているのはありがたいですね。(写真では位置調整されてませんが、納車整備でちゃんと調整しました)
リヤカセットは11-50の11S、ちゃんと変速しますよ、
するんですけどそこまで低速ギヤいるか?毎回おもいます。
前32Tですし、42か46くらいでも充分です。
多分変速性能もそのほうがいいかとおもいますね。
完成車によく見られるこのSUNRACEのカセット、
ロックリングが強度的に弱い物もありますので、そこだけでもシマノの物に変えた方がいいかもしれません。(お客様にも説明させて頂きました)
ハンドル・ステムのクランプはφ35mm。
ロードより剛性が必要なMTBではこれが標準になってきてます。
ステムリーチは35mm、MERIDA BIG・TRAILのような下りを思いっきり楽しむためのハードテイルMTBの近年の流行はFフォークを寝かし、リヤセンターを詰め、ホイルベースは長めという考えが主流なのですが、そういったバイクには特に短いステムが好まれます。
BIG.TRAILシリーズは一部のスモールブランドが採用するような極端なジオメトリでなく、
扱いやすいマイルドなハンドリングも考えたジオメトリですが、この辺はちゃんと流行を取り入れています。
うれしいサプライズはこのフェンダー、SRサンツアーAIONの付属品なのでしょうけど、
カタログには付属の記載がありませんでした。
写真にはありませんが、フレームにタイラップで留めるタイプのリヤフェンダーも付属されてます。
工場出荷状態のリヤのブレーキホースの長さがどうにも長過ぎたので、
8センチ程カットし、オイルを入れ直しました。
意外によかったのがSRサンツアーのFフォーク。
正直お客さまの予算的に都合がつくようならROCKSHOXあたりにカスタムを提案しようかと思ってました。
調整機構は最低限のものでしたが、動きは
「初心者には充分満足じゃない」
とおもいました。
最初から低速コンプレッションがどうのや、ボトム付近の特性がどうのとか言われても
わからんと思うし、最初はとにかく乗って楽しんでもらえればいいと思います。
肩下寸法は実測で約535mm、ストロークは130mmなので、
もしカスタムするならROCKSHOXの150mmストロークのものが肩下542mmなのでいいかなと思いました。
実際の使用に当たっては、サグ等の他に気にする要素もありますが、
単純に机の上で考えるレベルの話なら、Fホークが約7mm伸びヘッド角もカタログ値の
67.5度から許せる範囲で少し寝るはずですので、少しアグレッシブな方向に振ったカスタムになると思います。
(ちなみに多分オフセットはSRもRSもたいしてかわらないと思います。)
お客様は開店してすぐに納車の為にご来店されました。
たのしみで待ち切れなかったんだとおもいます。
さっそく、自宅近くのちょっとしたダートで乗ってみるとの事で、私もその感想を聞けるのを
楽しみに待っています。
今回は2018年モデルという事で、少し割引きして販売しています。
メリダの2018年モデルに関しましてはHPの最初のページでもお伝えしているように、
メーカーに在庫がある物は少しお得なお値段で販売できますので、気になるモデルがありましたらお気軽にお問い合わせください。
マウンテンバイクを始めてみたいという方からのご連絡もおまちしています。
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